今日のマレーシア
今日の新聞記事から、目にとまった話題をひとつ取り上げています。
2007年9月
| ●2007年9月30日(日) 予想外の外国人労働者の流入、雇用主の引き取りが遅れ気味 |
| 今月2日、予想外に多くの労働者がバングラデシュから到着したのがきっかけで、内務省は、新たにマレーシアに到着した外国人労働者を出入国管理局に引き取りに来るのが遅い雇用主に対して罰金を課す法案を作成している。現在クアラルンプール国際空港の駐車場の3階部分が彼らの臨時収容所になり、約700人が寝泊まりし、食料、飲料は出入国管理局から出ている。同省は「バングラデシュ国際雇用取次業協会」のマレーシア支社を、ダッカの本局との斡旋のダブリを避けるために閉鎖することを決めた。
(New Sunday Times / Prime News) 空港の駐車場3階部分がまるまる収容所……。じかに床に寝る形態ですがとりあえず1,000人までのキャパだそうです。 |
| ●2007年9月29日(土) ミャンマーをASEANから除外することも? |
| 「ASEAN各国議会ミャンマー問題会議(AIPMC)」のザイド・イブラヒム議長は、もしミャンマーの軍事政府が国内の平和的抗議運動に対して軍事力を奮い続けるならば、ミャンマーをASEANから除外することも辞さないと発表した。何らかの制限事項が理由でASEAN諸国で歩調が合わせられないなら、個別の対処、たとえば各国にあるミャンマーのリーダー諸氏の銀行口座の凍結などを検討すべきだと言った。
(New Straits Times / Prime News) タイにはミャンマーからの難民が300万〜500万人、マレーシアには「ロヒンギャ」と呼ばれるミャンマー・ムスリムの難民が相当数いると言われています。 |
| ●2007年9月28日(金) ビヨンセのマレーシア公演が中止に |
| 11月に予定されていたビヨンセのマレーシア公演が中止になった。「外国人アーティストによる映画と公演の中央委員会(Puspal)」のシティさんは「プロモーターから公演の申請書を受け取っていないので状況がわからない」と言うが、噂ではビヨンセがマレーシア政府の指示による服装規定(露出を少なくせよなど)に従うのを拒否したからだと言われている。これまでにも服装規定を指示された外国人アーティストは複数いる。先月公演したグウェン・ステファニーも規定に従い露出度の低い衣装だった。
(New Straits Times / Prime News) 一方では「マレーシアを東南アジアの音楽祭のハブにしよう!」などという動きもあるのですが、前途多難。 |
| ●2007年9月27日(木) マレーシアは退職後の滞在地として世界的に人気 |
| 雑誌「インターナショナル・リビング」の独自調査による「2007年世界の退職者に人気の滞在場所」で、マレーシアはスペイン、南アフリカとともに第7位にランクされた。1位メキシコ、2位エクアドル、3位イタリア、4位パナマ、5位オーストラリアとマルタ、10位タイ。マレーシアの人気の要因は現在10,600人の外国人が利用している「マレーシア・マイ・セカンドホーム・プログラム」、物価の安さ、近代的なインフラと設備、温暖な気候、政治の安定、広く英語が通じること。
(New Straits Times / Prime News) マイ・セカンドホーム・プログラムを利用して長期滞在する外国人の出身国ベスト3は中国、バングラデシュ、イギリスだそうです。 |
| ●2007年9月26日(水) 政府、イスラム教育の研究機関を設置 |
| ナジブ副首相は近く「イスラム教育研究開発機関(IPPI)」を政府のシンクタンクとして設置し、国内のイスラム教育の強化を目指すと発表した。副首相は先日トレンガヌで起きた暴動で若者が警察に抵抗するため国旗を焼いた行為を例にあげて「このような行為は文化的な先進国のものではない。若い世代に高潔で有用なモラルを身につけてもらいたい」と言った。これに先駆けて副首相は2005年に試験的に導入されたJ-Qaf(ジャウイ文字(*)の読み書きとコーランの理解)の演習室を全国の初等学校に設置することを発表した。予算は「第9次マレーシア計画」から1.5億リンギ(約50億円)。
(New Straits Times / Prime News) (*)ジャウイ文字はマレー語を表記するアラビア文字。これを知らないとコーランは読めません。 |
| ●2007年9月25日(火) マレーシア初の宇宙飛行士、まもなくミッションに参加 |
| 昨年9月からモスクワ、スター・シティの「ユーリ・ガガーリン宇宙訓練センター」で訓練を受けているマレーシア人2人のうちひとりが、10月10日午後9時21分、国際宇宙ステーション行きソユーズ15-Sに搭乗する。予定メンバーは2グループに分かれ、第一グループにシェイク・ムスザファー・シュコルさん(35歳)、第二グループにファイズ・カリードさん(27歳)がいる。それぞれのグループはロシア人、アメリカ人、マレーシア人の3人で構成され、第一グループが搭乗メンバーの本命だが、打ち上げまでにひとりでも健康上などの不都合が起こった際には第二グループが搭乗することになる。マレーシア人宇宙飛行士をロシアで養成することについては、2003年にマレーシアがロシア製ジェット戦闘機スホーイ30-MKMを34億リンギ(約1,100億円)で購入した際にロシア側が同意した。
(New Straits Times / Prime News) 国際宇宙ステーションには10日間の滞在ですが、そのうち10月10日〜12日はまだラマダン(断食月)中。シェイクさんかファイズさんか、どちらが行くにしても宇宙で断食するそうです。 |
| ●2007年9月24日(月) クランで伝染性の病気が増加 |
| クラン代表のタン・イーキュー国会議員によると、今年1〜6月にクランで手足口病が500件、結核が350件以上発生した。手足口病は昨年同時期の300件を大きく上回っている。結核については昨年1年間の発生件数が471件、うち86%にあたる404件が地元の人の感染で残りは外国人労働者。死者は20人でそのうち13人はHIV陽性だった。タン議員は特に手足口病の流行に対する当局の対応(幼稚園一時閉鎖など)が昨年より遅いことを指摘し、発生件数の増加の原因だとしている。
(New Straits Times / Nation) 昨日の「渋滞料金」の導入について、「単なる『案』です。市民の意見を聞かずに早急に実施することはありません」と追加記事が出ました。早くも反対の声が当局に届いたようです。 |
| ●2007年9月23日(日) KLの一部道路に「渋滞料金」を導入か? |
| クアラルンプールのハキム市長は、市内の渋滞を緩和するために公共輸送機関の利用を勧め、一部の道路を通行する車に「渋滞料金」を課すという案を連邦閣議に提出したと言った。市長はストックホルムで開かれている「第13回世界道路開発会議」に出席中。ストックホルムでは先月から一部の道路で渋滞料金の課金(10〜25クローナ≒180〜440円)を実施し、市内に入る車の数を13%減らしたという。ハキム市長によると毎日KL市内に入ってくる人々のうち車を使っているのは全体の75%にあたる200万人。これを「50%に減らしたい」と言う。
(New Sunday Times / Prime News) この案、通るでしょうか? 公共輸送機関のルートと本数の不足、時間の不正確さを改善しないことにはなんとも……。 |
| ●2007年9月22日(土) 女性バイクユニットが街頭清掃に大活躍(イポー) |
| イポー市議会が、街頭をパトロールながらたばこの吸い殻や紙などを回収する4人の女性バイクユニットを6月に結成し、これまでに大きな成果をあげている。このユニットは市のごみ回収トラックの仕事を補完し、バイクで収集しきれないごみを発見したらトラックに連絡する役目も果たしている。イポー市で回収するごみの量は1日平均550〜600トン。
(New Straits Times / Nation) バイクの両側にブリキの四角い箱をつけた「専用車」で出動準備をする4人の女性の写真が載っています。女性を起用したのは(男性より)清掃作業にきめ細かい対応が出来るからとのこと。 |
| ●2007年9月21日(金) ペナンのランタン・フェスティバルにもっと推進費を |
| ペナン州のジュル自治市で昨日「国際ランタンフェスティバル(中秋の提灯祭り)」が始まった。マレーシア観光年の今年は観光省による推進費用が30万リンギ(約1,000万円)で、12月31日まで続く。この祭りは来年から毎年の恒例行事となる予定で、ペナンを国際的な観光拠点にしようと推進している観光省は、推進費の増額を約束した。
(New Straits Times / Nation) 今年の中秋の名月は9月25日。ペナンブリッジを背景に据えた会場でライトアップされているのは巨大なハロー・キティちゃん2体。なんか不思議……。 |
| ●2007年9月20日(木) 「東海岸経済地域」に2020年までに1,120億リンギ(約3.8兆円)を投資 |
| マレー半島東海岸のクランタン州、トレンガヌ州、パハン州、ジョホール州のムルシンを「東海岸経済地域(ECER)」として開発する計画について、基本計画を担当している国営石油会社ペトロナスの代表が記者会見を行った。この地域の面積は66,736平方キロメートルで半島部の51%を占め、人口は2005年時点で390万人(総人口の14.5%)、その87%がブミプトラ(マレー系と先住民)。ECER地域でのGDP(国内総生産)の2020年までの年平均目標増加率は
7.2%(2005年に231億リンギ→2020年に659億リンギ)。地域間の不均衡を是正するため、国全体のGDPの年平均目標増加率(6%強)よりも高く設定されている。計画の公式始動は10月30日、アブドラ首相によって行われる予定。
(New Straits Times / Prime News) ジョホール州南部の「イスカンダル開発地域」、半島北部の「北部回廊経済地域」に続いて、この「東海岸経済地域」が加わり、2025年を目安に半島全体の大開発が始動します。 |
| ●2007年9月19日(水) 中国からの食品輸入に厳しい検査を |
| 過去9か月で中国からの輸入食品12品目に標準量を超える保存料、殺虫剤、重金属が発見されたことを受け、厚生省の食品品質管理部ではこの12品目に関して今後、到着と同時に抜き取り検査を課し、基準に合致したものだけを受け入れると発表した。有害な食品の製造元には罰金10万リンギ(約335万円)か懲役10年、またはその両方、異物混入やパッケージの損傷には罰金3万リンギ(約100万円)か懲役5年、またはその両方、重金属による汚染には罰金2万リンギ(約67万円)か懲役5年、またはその両方が課される。今年1〜6月でマレーシアは中国から3,000トン、7,080万リンギ(約23.7億円)相当の食品を輸入している。
(New Straits Times / Prime News) 12品目に含まれるのは保存果物(乾燥果物やジャム)、生の果物、はちみつ、えびその他のシーフードなどです。 |
| ●2007年9月18日(火) 中国のTV局と共同でマラッカのドキュメンタリーを制作 |
| 中国のTVネットワークCCTVと、マレーシアの製作会社VLフィルム社が共同で、マラッカの歴史ドキュメンタリーの制作を開始した。30分ずつの4話で計120分。第一話は国際的な海上交通のハブとしての地理上の優位点について、第二話はマラッカ王国の建国と中国との関係、第三話はポルトガル、オランダの植民地時代と近代、第四話は民族と文化や食。政治コーナーではMCA(マレーシア華人協会)を設立したタン・チェンロックにスポットが当てられる。番組は来年早々、中国のCCTV4、CCTV9のほか、スペイン、フランスその他のヨーロッパのチャンネルで放映される予定。
(The Star / Nation) 制作のきっかけはCCTV代表のザオ氏が今年5月休暇でマラッカを訪れたときに州知事と会って意気投合したことだそうです。 |
| ●2007年9月17日(月) ジョホール州への旅客数が急増 |
| 過去6か月間にジョホール州に足を踏み入れた旅客数は1,230万人で、前年同期の960万人に比べて28%増加した。州の観光環境委員会のロング会長によると、セナイ空港を格安航空会社のハブにする努力をしてきた成果であるという。先月エア・アジアのジョホール・バル−マカオ便が就航し、来月にはジャカルタ便とパレンバン便が就航する予定。「マカオからの便の搭乗率は時々65%と高く、来月の新航路にも大いに期待している」とロング会長。
(New Straits Times / Nation) 記事原文の見出しには「21%増加」とあったのですが、(1,230万−960万)÷960万=0.28 なので「28%増加」と訂正して載せました。 |
| ●2007年9月16日(日) オランウータンの繁殖を助けるロープの架け橋 |
| サバ州のキナバタンガン・オランウータン保護プロジェクト(KOCP)は、川にオランウータンが渡れるロープの橋をこれまでに4か所設置し、今後はあと2か所設置する予定。目的は、森林が浸食されて居住場所が限られてしまったオランウータンが外に出られるようにすることで近親交尾を避け、種の保存につなげるというもの。ロープは、チェーンを濡れにくい特殊素材で覆ったもので出来ており、長さは平均60メートルで、シングルロープは3,000リンギ(約10万円)、ダブルロープは6,000リンギ(約20万円)。オランウータンだけでなく、マカク属のサルや爬虫類もこの橋をつたって移動しているのが観察されている。調査ではサバに生息するオランウータンは11,000匹、うち60%が保護区域外に住んでいる。
(New Sunday Times / Nation) ダブルロープの橋は「上下」に2段で、下のロープに足を、上のロープに手をかけてするすると渡ります。 |
| ●2007年9月15日(土) スペインが KL にASEAN ビジネスのハブを設置 |
| スペイン政府は自国の企業がASEAN諸国に市場を広げるのを促進する目的で、10月24日、クアラルンプールに「ASEANビジネスセンター」を開所する。センターではオフィススペース、事務機器利用サービス、スペイン大使館経済商用部の情報サービスなどを自国企業に提供する。現在マレーシアでビジネスを展開しているスペイン企業は自動車技術、医療機器、衣料品などの分野で25社。昨年のスペインからの輸入額は2.9億米ドル(約334億円)、マレーシアからの輸出額は9.97億米ドル(約1,147億円)。主な輸入品はステンレス、機械、化学製品、衣料品。主な輸出品は電子電気機器、パーム油、ゴム、家具。
(New Straits Times / BIZ NEWS) スペインは中国に同様のセンターを2か所設置済み。東南アジアでは初めての試みです。 |
| ●2007年9月14日(金) ペナンのベゴニアに絶滅宣言 |
| 国際自然保護連合(IUCN)の報告書によると、ペナンのベトン島にのみ生育するといわれていたベゴニア(woolly-stalked begonia)が、ここ100年目撃されておらず、同連合が発行する『レッドデータブック』で「絶滅種」として扱われることになった。これでリストにあがった絶滅種は785種、人間の保護下でのみ存在している種が65種になる。IUCNが今年査定したのは4万種、うち少なく見積もって16,306種が絶滅の危機にさらされている。ベトン島のベゴニアは1886年から1898年に採集されたことが記録にあるだけで、その後1980年代に生育区域で農場開発が行われて絶滅したと考えられている。
(New Straits Times / Prime News) 今年「絶滅危惧種」のリストにあがったものは中央アフリカのウェスタン・ローランド・ゴリラ、ヒラシュモクザメなどです。 |
| ●2007年9月13日(木) マレー半島も揺れた |
| 12日午後7時15分頃、スマトラ島西岸沖で発生したマグニチュード8.4の地震でマレー半島各地も揺れた。クアラルンプールで人々が揺れを感じたのはセタパック、チェラス、ジャラン・プードゥなど。ジョホール・バルやマラッカでも揺れがあり、各地の高層住宅から千人単位で人々が外に避難した。けが人はなし。
(The Star / Nation) インドネシア沖の地震のマグニチュードは、2004年12月26日バンダ・アチェ沖が9.1、2005年3月28日ニアス島沖が8.6、2006年5月26日ジョクジャカルタが6.3、2007年3月6日パダン近郊が6.4です。今日からラマダン(断食月)で10月12日までの予定。 |
| ●2007年9月12日(水) 政府関連機関の環境保護意識は欠けている |
| アズミ・カリド天然資源・環境相は「政府機関は職員の環境問題に対する意識を高めるために時間も金も使っていない。結果、開発プロジェクトでは環境保護について手抜きが発生する。なにか問題が起こった時だけ慌てて調査したり問題を指摘したりするだけだ」と遺憾を表明し、環境保護対策が備わっている開発プロジェクトのみを政府機関が認可するように方針を変えたことを発表した。
(The Star / Nation) ということは、現在進行中の多数の開発プロジェクトは、環境保護対策が備わっていないということです。 |
| ●2007年9月11日(火) クアラルンプールで清潔なトイレ月間開始 |
| クアラルンプール市役所が「清潔なトイレ月間キャンペーン」を開始した。公衆トイレを清潔に保つため、市民の注意と責任感を喚起することが狙い。トイレ使用のガイドラインと、清掃員が守るべき標準的清潔条項を盛り込んだパンフレットやちらしを発行し、「清潔委員会」を設置して市内のトイレの監督に当たる。今年5月時点で市役所は98の公衆トイレを管理しており、現在把握している「監督すべきトイレ」はレストランやショッピングセンターなどに3,176か所。
(Star Metro / News) キャンペーンキャラクターは、四角いピンクのトイレタンクに目と口と手と足のついた人形です。 |
| ●2007年9月10日(月) KLの中心部でホームステイを |
| 昨日クラブ・スルタン・スレイマンで行われた第50回独立記念月間プログラムの開会式で、クアラルンプールのティティワングサ地区代表アスタマン・アブドゥル・アジズ国会議員が、旅行客のホームステイ試験プロジェクトについて発表した。内容は、来年3月からカンポン・バルの典型的かつ伝統的なマレー系の家に旅行客がホームステイ出来るようにするというもの。現在受け入れ先10件の最終選考段階で、施行後の評判がよければ受け入れ先を増やす予定。
(New Straits Times / Prime News) カンポン・バルは市街地KLCCのすぐ近くにありながら昔ながらのマレー系の集落がそのまま残っている地区です。 |
| ●2007年9月9日(日) 3兄妹全員がペナン海峡遊泳横断に成功 |
| 3人の兄妹が、半島側のクダー州クアラ・ムダからペナン島タンジュン・トコンまでを泳いで渡った。潮流や風などの関係で遊泳距離が少しずつ異なり、結果は次の通り。ムハマド・リヤド君(14歳)が13.1キロメートルを5時間36分、マイスラさん(12歳)が14キロを6時間36分、マルディアナさん(7歳)が17キロを7時間28分。3人はこの日のために6か月前から練習していた。ムハマド君は男性カテゴリー、マルディアナさんは女性カテゴリーでそれぞれ、最年少で最長距離を泳いだとして「マレーシア・ブック・オブ・レコーズ」に登録される。
(New Straits Times / Prime News) クラゲに刺されながらの奮闘でした。マレーシア・ボレー。 |
| ●2007年9月8日(土) 首相、2008年の予算を発表 |
| アブドラ首相が2008年の予算について、2007年より10.9%高い1,769億リンギ(約5.9兆円)を充てると発表した。国の競争力の向上、人的資本の開発の強化、全国民の幸福の3つが狙い。具体的には来年度新学期から初等・中等教育(学費、教科書)を無料にする、EPF(従業員積立基金)加入者は家のローンの支払のために積立金を引き出すことが出来るようにする、法人税を2009年から25%に引き下げる(昨年の予算発表時に2008年は26%とされている)、犯罪抑止のため5年間で6万人の警察官の雇用とパトカーなどの購入に60億リンギ(約2,000億円)を充当する、など。
(New Straits Times / Prime News) ビジネス促進のため、外国人熟練労働者のビザの申請から発給までの期間短縮なども盛り込まれています。 |
| ●2007年9月7日(金) プロトンの正念場 |
| 国民車メーカー、プロトンは2002年には国内の車の市場の60%を占める最大手だったが、現在は23%に落ち込んでいる。モハマド・アズラン・ハシム会長は、今後の巻き返しは商品開発にかかっているとして、来年は「イスワラ」の代替種をはじめとする現行車の後継車を数種発売し、2009年に完全な新モデルを発表すると言った。先月発表した「ペルソナ」はこれまでに13,500台の予約がある。また今後はインドネシアやタイをはじめとするASEAN諸国への輸出を拡大して行きたい考え。中国とは「金華青年汽車有限公司」を通して「Europestar」というオリジナルブランドで「Gen.2」の完成車3万台を売る契約が交わされているほか、ロータス社(プロトンの資本下にあるイギリスの会社)の技術サービスを利用して中国で「Europestar」を製造することも計画している。
(New Straits Times / Biznews) 以前は輸入車に高い関税をかけることで守られていた感のあるプロトンですが、今後は段階的に関税が下がって行き、競争はますます激しくなります。 |
| ●2007年9月6日(木) ホリデイ・シーズン中、幹線道路の速度制限が低めに |
| 来るハリ・ラヤ(ラマダン明け大祭)ホリデイ・シーズンの3週間(10月7日〜21日)、国道と州道の速度制限が、現行で毎時90キロのところ、毎時70〜80キロに落とされる.。南北高速道路だけは例外で現行のまま。里帰り中の事故件数を減らすのが目的。全国で157か所の事故多発地点には旗を立てて運転手の注意を喚起する。この事故多発地点については、1憶2,500万リンギ(約41.2億円)かけて2年以内に道路の修復が行われる予定。
(New Straits Times / Prime News) 今年のラマダン入りは9月13日(木)の予定、ラマダン明け大祭のハリ・ラヤ・プアサは10月13日(土)の予定です。 |
| ●2007年9月5日(水) 7月の輸出額は前年比割れ、輸入額は増 |
| 国際通産省の発表によると、7月の輸出額は505.2億リンギ(約1.7兆円、前年同月比0.02%減)、輸入額は425.4億リンギ(約1.4兆円、前年同月比2.5%増)で貿易黒字は79.8億リンギ(約2,600億円)だった。輸出の減少は世界的な電子電気機器の需要の冷え込みによるものだが、パーム油、原油、液化ガスなどの資源の輸出は堅調だと専門家は見ている。1月〜7月の合計輸出額は3336億リンギ(約11兆円)で前年同期比1%増。
(New Straits Times / Biznews) ノル・モハメド・ヤコップ第二財務相は、米国をはじめ世界的な景気後退の状況下でも、今年のGDP成長率6%という目標は達成しうると楽観視しています。 |
| ●2007年9月4日(火) 女性公務員の産育休暇(無給)が最大5年に |
| 女性公務員の産育休暇(無給)を最大で5年認めることが先週閣議で決定された。たとえば第一子で2年、第二子で2年とった場合、あと1年が第三子に使える。復帰後の給与は「5年の休みの間の3回分の昇給」分が適用される。これまでは、出産休暇が60日(有給)最大5回と育児休暇(無給、始まりは産後61日目からで、これを1日でも過ぎることはできない)が90日最大5回。女性公務員が育児に専念できる期間を確保することで、長期的に、能力の高い働き手をより多くプールするのが目的。
(New Straits Times / Prime News) 昨日のスンガイブローの建物の解体はいったん中止されましたが、施工者(大学)側は2年前に政府の許可を取っていると主張しています。また、既に解体された部分があまりにも大きく、もう手遅れではないかとも言われています。 |
| ●2007年9月3日(月) 歴史的なハンセン病患者居住地区が壊される危機に |
| スンガイブローのハンセン病患者居住地区は、患者の治療と自活を目的に70年以上前に作られた田園都市型の町で、今も306人が居住している。この地区を保存しようとする動きと、土地開発を進める動きとの間で調整が終わっていないにもかかわらず、3日前に建物の解体が始まった。伝えられるところでは、地区の東部がマラ工科大学病院用に再開発されるという。地区コミュニティーのリーさんは「歴史的建物の保存のためだけでなく、(居場所を失うかもしれない)現居住者のためにも政府が介入して地区を救ってほしい」と言う。この地区は同様の目的で作られたものとしては世界2番目の規模。
(New Straits Times / Prime News) (2日、プトラジャヤ国際花火競技会最終日)日本チームも参加して約2週間行われた花火競技会では、オーストラリアチームが優勝しました。 |
| ●2007年9月2日(日) 新しい24時間ラジオ局が開局 |
| マレーシア初のオール・ニュースのラジオ局「ラジオ24」が国営ベルナマ通信によって明日開局される。周波数は93.9FM、スローガンは「リアル・ライフ、リアル・タイム」。国内、地域、世界のニュースを1時間毎の速報と、30分毎のハイライト、ステーションブレーク(番組と番組の間の短い切れ目)で伝える。公共サービスの告知のほか、交通情報、天気予報も頻繁に伝えて行く予定。
(New Sunday Times / Prime News) さて、なに語で放送されるのでしょうか? (← マレーシア語でした。9月4日追記) |
| ●2007年9月1日(土) 歴史に残る独立50周年記念式典 |
| 31日午後9時、改装されたムルデカ・スタジアムで国王夫妻、閣僚、上級公務員が出席して独立50周年記念式典が行われた。国歌の斉唱、アブドラ首相のスピーチに続いて、50年前の「独立宣言書」がバリサン・ナショナル(与党連合「国民戦線」)の青年500人とともに入場し、ライス文化・芸術・遺産相からアブドラ首相へと渡された。会場には(50年前の)アブドゥル・ラーマン初代首相が独立宣言の最後の一文を読み上げる姿が映し出された。アブドラ首相による「ムルデカ(独立)!」7回宣言の後、13州と1連邦直轄区を象徴する大砲14発が発射された。「独立宣言書」はカプセルに入れられ、50年後の独立百周年に再び開けられる。
(New Straits Times / Prime News) 30日から31日へと日がかわる深夜12時にはムルデカ広場で恒例のカウントダウンが行われました。TV中継を見ていましたが、広場の時計台の時計が明らかに4分ほど遅れていて、市内の他の場所で既に12時の花火があがっている音が聞こえる中、皆じっと時計の針が12時を指すのを待っていました。 |
今日のマレーシア 2007年9月