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今日のマレーシア

今日の新聞記事から、目にとまった話題をひとつ取り上げています。

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2006年4月

2006年4月30日(日) プランテーションに危害を加えた象、国立公園に輸送
ジョホール州セディリで、1か月前に油ヤシ園やバナナ園で作物を荒らした象(被害額1万リンギ≒32万円)が、昨日エンダウ・ロンピンのジョホール国立公園に輸送された。象は2頭で、ジョホール州野生生物局とパハン州象保護センターが協力して、24日に1頭、27日にもう1頭を捕獲したもの。輸送費は1頭あたり4万リンギ(約126万円)。 (New Sunday Times / Nation)

昨日の火事は鎮火しましたが、情報提供や避難指示が皆無だったとして地域の権威当局の危機管理体制が問われているようです。


●2006年4月29日(土) ジョホール港の燃料タンク貯蔵所が火事
昨日午後6時頃、ジョホール港のペトロナス(国営石油会社)の燃料タンクのひとつに雷が落ちて火災が発生。近隣のタンクに火が移り、午後8時現在、合計6つのタンクが燃えており、消火活動中。従業員約5,000人は2キロ先に避難し、死傷者は出ていない模様。この地域には、合計16の燃料タンクがあり、うち12がペトロナス、残りはカルテックス社とエクソン・モービル社が所有している。火災の煙はシンガポールからも見えたという。 (New Straits Times / Nation)

火災が発生したタンクの中身はディーゼル油。危なし。もったいなし。


4月22日(土)〜28日(金)は
更新をお休みさせていただきました。


●2006年4月21日(金) 海賊版CD、建物の所有者を罰する新しい法律の制定へ
シャフィー・アプダル国内取引消費事務相は、海賊版CDの制作や販売を行う業者がテナントとして入っている建物の所有者を罰する法律を来年までに発効させたいと言った。昨年1年間で押収された海賊版商品は1億400万リンギ(約33.3億円)相当、今年に入ってからは5千万リンギ(約16億円)相当。X線チェック機の強化により空港で差し押さえた事例は、2004年に184件(170万リンギ≒5,400万円)、2005年に188件(600万リンギ≒1.9億円)。19日(水)にクアラルンプール国際空港でインド国籍の3人が持ち出そうとしていた海賊版DVD13,000枚(13万リンギ≒416万円)が押収され、3人は7日間の留置中。 (New Straits Times / Prime News)

しかし、いつまでもなくならないものですね……。


●2006年4月20日(木) 2010年までに全ての家庭に電気を
19日の国会で、エネルギー・水道・通信省のシャジマン副大臣は、2010年までに国内の全ての家庭に電力供給が出来るようにする計画だと述べた。先日発表された第9次マレーシア計画(経済5か年計画)の目標の一つ、都市と地方の格差を縮めることの一環で、この目的には10億リンギ(約321億円)が割り当てられている。配電網が届かないような地域にはハイブリッド・ソーラーシステムを導入する予定。サラワク州では過去15年かけて、地方の77,773世帯に電気が供給されるようになった。 (New Straits Times / Prime News)

表面上の先進国化に走りすぎないで、こういう部分をしっかりやりませんと……ね。


●2006年4月19日(水) 人々の信頼を得ているのは「お医者さん」
マレーシアビジネス倫理協会(BEIM)がクラン・バレーに住む18歳以上のマレーシア人2,074人を対象に、昨年「15の職業のうち、どの職業の人に信頼を置いているか」を調査したところ、トップは「医師」、最下位は「政治家」という結果が出た。回答軸は(この職業の人は、本当のことを)「言う」「言わない」「わからない」の3つ。「本当のことを言う」と答えた人の割合が高かった職業は順に、1−医師(72%)、2−教師(67%)、3−教授(60%)、4−聖職者(58%)、5−科学者(53%)、6−裁判官(51%)、7−TVアナウンサー(40%)、8−ジャーナリスト(30%)、9−労組役員(26%)、10−警察(24%)、11−公務員(23%)、12−町の人々(22%)、13−大臣(20%)、14−ビジネスリーダー(16%)、15−政治家(11%)。 (New Straits Times / Prime News)

英国でイギリス人を対象に同じ調査を行った結果と比べて随分違うのは、警察と公務員(イギリスでは信頼度パーセンテージが2倍以上)、ジャーナリスト(イギリスでは信頼度がより低い)。下位の大臣、政治家は似たような結果です。


●2006年4月18日(火) 村人が、井戸を掘ったらガスが出た
クランタン州パシル・マスで、マット・セマン・ジュソーさんが人に賃金を払って井戸を掘ってもらったところ、20メートルほど掘った所で、水ではなく、天然ガスが噴き出した。この地域でガスが出た事例は以前にもあり、3キロ先の家庭ではここ2年、掘り当てた天然ガスで生活しているという。マットさんは穴にパイプを設置してこんろを置いてお粥を作り、ガス発見祝いに駆けつけた村人達にふるまった。今後はパイプを自宅まで延長する計画。 (New Straits Times / Prime News)

めでたし、めでたし。で、水用の井戸もまた掘るんでしょうか。


●2006年4月17日(月) マレーシアサラワク大学、発明展で11の賞を獲得
4月5日〜9日に開催されたジュネーブ国際発明エキスポ2006で、マレーシアサラワク大学が「着脱の楽な入院患者用服」で銀賞と特別賞を獲得したのをはじめ、出品した8点の発明品で金賞4つ、銀賞3つ、銅賞1つを受賞した。同大学がこのエキスポに参加したのは初めて。エキスポには世界から680点の出品があり、うち152点はマレーシアからだった。 (New Straits Times / Nation)

受賞した発明の中でマレーシアらしいのは、サゴヤシから乳酸を作る方法や、サゴヤシの廃棄物を利用した繊維板などです。


2006年4月16日(日) 水タンクが天井を突き破って落下
プルリス州カンガルの平屋のテラスハウスの一軒で、明け方4時半、水タンクが天井を突き破って寝室に落下した。住人はサッカーのマレーシアン・スーパーリーグ、プルリスチームの選手でシャハブディン・カディルさん。妻はクアラルンプールに出かけており、カディルさん本人はリビングで寝ていたため怪我はなかった。水タンクを支えていた材木の梁が壊れ、落ちてきたタンクの衝撃でベッドが2つに裂けた。この周辺で同様の水タンクの落下があったのは今年5件目。 (New Sunday Times / Nation)

ひと月に1件以上落下している計算です。建築物の安全基準、大丈夫でしょうか。


●2006年4月15日(土) ラフィダ大臣、貿易代表団を率いて来月中国へ
ラフィダ国際通産相は、5月24日から8日間、貿易と投資の拡大を促進する目的で代表団を率い、北京、上海、香港を含む数か所を訪問する。中国との取引の拡大が期待される分野は、建材、電気・電子機器、自動車、機械類、家具、食品飲料(特にムスリム向けハラル食品)、石油、ガス、ゴム、パーム油製品、アパレル、靴、化粧品など。2005年の中国との貿易額は852億リンギ(約2.7兆円)で前年より19%増、うち輸出は352億リンギ(約1.1兆円)で、マレーシアにとって中国は第4番目の輸出相手国。今後も伸びが期待される。 (New Straits Times / Biznews)

ラフィダさん率いるマレーシア企業代表団の通商訪問は、3月にヨーロッパ、今月はアメリカ、来月には中国と、意欲的に回っています。


●2006年4月14日(金) マレーシア産バイオ燃料、民間部門へ試験拡大
政府が管理しているマレーシア産バイオ燃料「エンボ・ディーゼル」は、政府所有車で実用化試験が行われてきたが、5月9日からサラワク州の民間企業のバスで試験運用が開始される。パーム油5%、ディーゼル95%というこの燃料は、今年中に評価を済ませ、来年には現行のディーゼル燃料と同じ1リットル1.58リンギの価格で市販される計画。マレーシアは現在世界一のパーム原油輸出国で、昨年の輸出額は286億リンギ(約9,300億円)。 (New Straits Times / Biznews)

「バイオ燃料」と聞いて、もう少し天然成分の混入率が高いものを想像していました。


●2006年4月13日(木) 人があふれるLCCT(格安航空会社用ターミナル)
クアラルンプール国際空港に先月23日にオープンしたばかりのLCCT(格安航空会社用ターミナル)で、旅客が多いために待合のスペースが不足し、LCCTの外で昼寝をする人々が出る始末。マレーシア空港株式会社のアズミ総支配人は、現在の椅子1500に加え、500を発注済で近くロビーと出発ホールに配置、また飲食店も設置する予定で、問題を早期解決したいと語る。 (New Straits Times / Prime News)

LCCTの外でリュックサックを枕に寝っころがっている人々の写真が出ています。


●2006年4月12日(水) キューバの科学者、がんに関する専門技能を携えて来馬
マレーシアのバイオ企業バイオベン社がキューバから3人のバイオテクノロジー部門のトップクラスの科学者を招き、15日にNCI癌病院でがん治療と免疫療法についてのワークショップを開催する。キューバは数十年に及ぶアメリカの通商禁止で、医療については自国の科学者に頼らざるを得なかった結果、製薬とバイオテクノロジーでは先駆的な進歩を遂げ、ラテンアメリカでは一番の製薬輸出国で、世界で唯一、デング熱とB型肝炎の制御に成功した国と伝えられる。来馬する科学者のひとり、アグスティン・ラーヘ博士は、かつてHIV発見者のリュック・モンタニエ博士(フランス)のもとで研究を行っていた。 (New Straits Times / Prime News)

マレーシアはB型肝炎のワクチンをキューバから購入しています。関連記事 2005年2月6日


2006年4月11日(火) ムハンマド降誕祭 子供の識字力を確実なものに
教育省は、全国の国民学校(マレー語)と国民型学校(華語・タミル語)で、1年生の終わりまでに読み書きが出来るようになるのを確実にするためのプログラムを発表した。1年生の最初の3か月の終わりにテストを行い、識字力の低い生徒を次の3か月言語矯正クラスで指導し、テストで効果を測り、これを1年繰り返すというもの。省のカリキュラム開発センターでは「1年生の終わりまでに全員の識字力を養います」と言う。同センターでは教師向けの特別訓練も行っている。 (New Straits Times / Prime News)

初等教育(6年)終了時に読み書きが出来ない子供がいる、という現状があり、その打開策のようです。


●2006年4月10日(月) クチン空港を貨物輸送のハブにする計画
サラワク州政府は、クチン国際空港に新しい貨物輸送用施設を建設し、電子機器から花や海産物に至るまで、州の航空輸送の重要な拠点にする計画でいる。サラワク州は半島部マレーシアに比べて航空輸送費が高く、サービスの信頼性の面でレベルが低いという現状を改善するのが目的。州内の他の飛行場の貨物スペースも見直しをしてクチンを中心に全体を組織化し、現在の年間航空貨物量36,025トンを2020年までに2倍にするのが目標。 (New Straits Times / Logistics)

上とは別ですが、DHLがマレーシアからアジア・太平洋地域向けの速達運送便の料金を来月1日から値上げするそうです。(地域統括オフィス《シンガポール》の発表では平均で4%)


2006年4月9日(日) 公務員の悩み、サイバーカウンセリングします
公共サービス局は、公務員の悩みをメールで受け付け、心理学セクションのカウンセラーが48時間以内に回答する「サイバーカウンセリング」を行っている。回答に不満足な場合は個別面談も受けられる。同システムではまた、公務員の部門長や人事担当者向けに、スタッフが十分に力量が発揮できないでいたり、うつや(高い目標達成後の)燃え尽き症候群などの問題を解決するためのワークショップを企画、実施している。 (New Sunday Times / Prime News)

この仕組み、立ち上げ当初よりも相談件数が減ってきているそうで、担当者は「悩みが解決されてよい方向に向かっているから」と評価していますが……。


●2006年4月8日(土) 仏教徒がモスクに寄付(クランタン州)
クランタン州クラボランで、ある仏教徒が10のモスク及びイスラム礼拝所の改装費用にと、1万リンギ(約32万円)を寄付した。この人はエー・シュク・チャウラットさん(72歳)で、国内では珍しいタイ人のガソリンスタンド経営者。ムスリムの顧客とその社会に日ごろの感謝を表したかったと言う。 (New Straits Times / Nation)

クラボランはイスラム教が支配的な地域だそうで、他の宗教の信者それ自体が少ない所のようです。


●2006年4月7日(金) カールスバーグが動物園の資金援助を更新
カールスバーグ・マレーシア社が同社のコミュニティ・プロジェクトの一環で、国立動物園の3頭の象を保護するための資金援助を1年分延長した。3頭は、シティ(24歳)、シボル(23歳)、トゥリアン(21歳)。社員20人が、象のショーが行われる半円形のひな段式観客席の掃除とベンチのペンキ塗り替えを行った。カールスバーグ社がこれまでに国立動物園に援助した資金は総計158,500リンギ(約508万円)。 (New Straits Times / Nation)

塗り替えられたベンチの色は、カールスバーグの缶の色、緑です。


●2006年4月6日(木) サトウキビ燃料、ガソリンに替わるか?
プルリス州カンガルの企業家、アズラン・アブドラさんは、サトウキビの汁で作る生物燃料を、ガソリンに替わる燃料として産業に導入することを検討している。サトウキビ燃料は環境に優しく、安く、再生可能で、アズランさんは実用実験を自分の車とバイクで行った。1ヘクタールのサトウキビ畑から7,000リットルを、1リットルあたり1.50リンギ(約48円)で生産することが出来るという。「作物としてのサトウキビ栽培では1年に1ヘクタールで収入が5,000リンギ(約16万円)程度ですが、生物燃料の原料供給に切り替えれば2倍の収入が見込めます」と言うアズランさんは、栽培のための土地を探すのにプルリス州政府の協力を求めるつもりでいる。 (New Straits Times / Nation)

既にブラジルとフィリピンでは実用化されているそうですが……。


●2006年4月5日(水) マレーシア最大の写真集?
サラワク州クチンの元観光ガイド、フランチェスカ・アン・ベンリンさんが国内最大の大きさと思われる観光写真集を完成した。たて3メートル、よこ2.2メートル、重さ154キロ、50ページで、内容はクチンやシブ、野生生物、国立公園、文化、料理、祭りなどの写真。製作日数は2年3か月と1週間に、印刷が45日、製本が15日。観光ガイド時代にラフレシア(世界最大の花)の見物に案内したアメリカ人観光客から提案されたのが制作のきっかけ。本は7日にサラワク州の観光・都市開発大臣によって一般披露される。 (New Straits Times / Nation)

ページをめくるのに、何人がかりなんでしょう……?


●2006年4月4日(火) マレーシアの企業のソフトウェアがアメリカで賞を獲得
ピンター・ラーニング株式会社の教育ソフトウェアがアメリカの「ベスト教育ソフト賞(Bessie)」を受賞した。中等学校部門数学ソフト、高等学校部門科学ソフト、教師用数学ソフトの3部門。同社はほかにも、今年初めにアメリカ教員連盟(AFT)の「21世紀クラスルーム賞」を受賞した。また同社がイギリスのケンブリッジ−ヒタチ向けに開発した算数ソフトが今年1月にロンドンでブリティッシュBETT賞の幼児・初等ソフト部門で第2位を獲得している。同社は1997年に設立、教育省の、学校でソフトを使うための試験的プロジェクトに協力している。 (New Straits Times / Nation)

内容は言うまでもなく、土台が英語ソフトだからアメリカ・イギリスで評価されたわけですね。マレーシアで2003年から初等・中等学校の数学と理科の授業を英語で行うようになった流れともマッチしています。


●2006年4月3日(月) アル・ジャジーラ「アジアで果敢に報道に取り組みます」
カタールのドーハに本局を置くテレビ局「アル・ジャジーラ」が、報道センターをロンドン、ワシントン、クアラルンプールに設置して、今年中旬までに英語報道局「アル・ジャジーラ・インターナショナル」を開局する。クアラルンプール報道局はペトロナスツインタワーの60階に置かれ、ジャーナリスト30人を含む数十人が新規雇用される。世界の3,000万〜4,000万世帯への報道の普及を目指す同社は、開発途上国に焦点を当てた新鮮な切り口でBBCやCNNと競争して行く所存。 (New Straits Times / Prime News)

香港、シンガポールもアジア報道局の候補地にあがっていたそうですが、マレーシアを選んだのは、・英語話者の労働力が確保出来る ・賃金が安い ・イスラム教国 の揃い踏みだからでしょう。(アル・ジャジーラ側は3番目は理由ではないと言っていますが)


2006年4月2日(日) 「ティガ・リマ(555)」の時代に別れを
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(マレーシア)株式会社は、マレーシアで約40年製造してきた国際ブランド「ステイト・エクスプレス555」(20本/7リンギ≒224円)の販売を今月末で中止する。このタバコは現在55か国以上で販売されており、国内でも最盛期には「ティガ・リマ(3つの5)」と呼ばれて人気だったが、最近は他のブランドに押されて消費量が減っている。 (New Sunday Times / Nation)

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ会社は、イギリスのインペリアル・タバコ社とアメリカのアメリカン・タバコ社の合弁で1902年に設立。事業展開は互いの国内ではなく、カナダ、中国、ドイツ、南アフリカ、オーストラリアなどに支社を作ってタバコの国際ブランドを拡大してきました。主要ブランドはダンヒル、ケント、ラッキーストライク、クールなど。


●2006年4月1日(土) 首相、第9次マレーシア計画発表
国会で首相が第9次マレーシア計画(2006〜2010年の経済5か年計画)を発表した。2時間に渡る演説の趣旨は「この5年間が、ワワサン2020(2020年までに先進国の仲間入りをする)までに残された15年の要となる。目標は経済成長の促進、貧困の根絶、生活の質の向上。個人の収入の地域格差や民族間格差を縮め、他の経済圏と競争力をつけるため、人的資本(教育制度の改革、技術者や科学者の養成)に力を入れる」 (New Straits Times / Prime News)

教育関係費は第8次マレーシア計画(2001〜2005年)での出費実績が43.7兆リンギ(約1,390兆円)→第9次の予算は50.6兆リンギ(約1,609兆円)で、予算項目の中で最高額。次いで輸送、セキュリティ、エネルギー・公益事業となっています。


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