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今日のマレーシア
今日の新聞記事から、目にとまった話題をひとつ取り上げています。
2005年10月
| ●2005年10月31日(月) マラッカ海峡に電子海図(e-charts)システムを |
| この9月にマレーシア、インドネシア、シンガポールの間で「海事電子ルート示唆プロジェクト」の始動について了解覚書(MOU)が取り交わされ、プロジェクトは、IMO(国際海事機関)の認可の下でマラッカ海峡を運航する船舶のために電子海図システムの開発を始めた。4年後にはマラッカ海峡を通る全ての船舶が電子海図によって天候、潮流、障害物などの最新情報を得られるようになる。プロジェクトには世界銀行・世界環境基金が800万USドル(約9.2億円)を、国際タンカー船主協会が800万USドルを出資。
(New Straits Times - Business Times / Logistics) 数年前から3国間で協議されては立ち止まっていたプロジェクトだそうです。やっと前進。 |
| ●2005年10月30日(日) ジャクリン、上海音楽祭で金賞を獲得 |
| 第8回上海アジア音楽祭で、マレーシアの歌手ジャクリン・ヴィクター(25歳)が他の参加者22組を押さえて金賞を受賞、5,000USドル(約58万円)と表彰状、トロフィー、キーボードを贈られた。ジャクリンはTV8のオーディション番組「マレーシアン・アイドル」の初代優勝者。
(New Sunday Times / Prime News) 国内では2日後にインド系正月、4日後にマレー系正月の連休を控えて、今日あたりからぼちぼち「お里帰り」が始まっているようです。 |
| ●2005年10月29日(土) 職業訓練を受けてシンガポールへ流れる傾向 |
| 人的資源省の21の技能訓練センターでは毎年2万人を訓練しており、コース終了までに訓練生ひとりあたり5〜6社から求人が来る。しかし訓練生らは就職先を国内よりも給料の高いシンガポールで探す傾向がある。現在シンガポールの熟練労働者10万人のうち、4万人はジョホール・バル(マレーシア)からの通勤者。省のフォン大臣は「驚くほどの数字ではないが、このためマレーシアの企業が熟練労働者を確保しにくくなっている」と言った。
(New Straits Times / Prime News) シンガポールでお給料もらってジョホール・バルに住んでれば、生活費は安くていいかも。 |
| ●2005年10月28日(金) 毎日50個の預け荷物が消えている(国際空港) |
| クアラルンプール国際空港で搭乗時に預けた荷物が1日平均50個紛失している。昨日国会下院で報告され、シャベリー議員は2006年度予算策定にあたり、空港警備の強化を求めた。香港で降りたある乗客が受け取ったかばんからノートパソコンがなくなっており、クアラルンプール国際空港職員のIDタグが入っていたことから、乗客の通報で空港職員の自宅が捜索され、多数のノートパソコンが押収された。荷物のスキャニングを担当している職員がパソコンの入ったかばんを見分ける役目を負うなど、空港職員らを巻き込んだシンジケートが存在すると見られている。
(New Straits Times / Prime News) 人のものを盗るなんてけしからんです。 |
| ●2005年10月27日(木) 海賊版CD、大量に押収 |
| マレーシア録音物産業協会の内報で、タマン・セプテーの3階建てリンクハウスの一室を警察が手入れし、海賊版音楽CD45,000枚とマスタープレス機50台を押収した。200万リンギ(約6,100万円)相当。一回の手入れでの押収としては最大量だが、手入れ時に室内には誰もおらず、シンジケートのメンバーはひとりも捕まっていない。海賊版による著作権侵害では、1曲につき最低2,000リンギ(約6万円)の罰金か5年までの懲役、またはその両方。
(New Straits Times / Prime News) 捜査の手が伸びそうになるのを察知して姿をくらましたのでしょう。敵もさるもの、イタチごっこは続く……。 |
| ●2005年10月26日(水) 学生・生徒の逮捕数に懸念 |
| 国内治安省チア副大臣の発表。今年1月〜8月の学生・生徒による犯罪の報告件数は982件、逮捕者は1,836人。地域別ではスランゴール州が270人でトップ、次いでクダー州237人、ペラ州227人。民族別ではマレー人1,516人、華人119人、インド人132人、他の民族が69人。チア副大臣は「各学校が警察との連絡係を置いて風紀の向上と犯罪防止に努力すべき。事件を起こす学生は家庭に問題がある場合が多い」とコメントした。
(New Straits Times / Prime News) 上の民族別数字を百分率に直して人口比と比べてみると(カッコ内が人口比)マレー人82.6%(65.9%)、華人6.5%(25.3%)、インド人7.2%(7.5%)、その他の民族3.7%(1.3%)となります。 |
| ●2005年10月25日(火) ジョホール動物園でクロヒョウの赤ちゃんが誕生 |
| 22日ジョホール動物園で、クロヒョウのアパイとマワイ夫妻の間に、雌の赤ちゃん2匹が生まれた。それぞれ120グラム。親のアパイは2002年5月24日に動物園を脱走し、1週間後に連れ戻されたことがある。大抵の動物園ではライオン、トラなどネコ科の動物の出生率と生存率は低いと言われるが、ジョホール動物園では過去2年間にライオン6匹、トラ6匹が産まれ、育てられている。入園料は大人2リンギ、子供1リンギ。月間15,000人が訪れる。
(New Straits Times / Nation) クロヒョウの赤ちゃんって、120グラム……、板チョコ1枚分くらいなんですね。 |
| ●2005年10月24日(月) 元奨学生たちの未返済金が5,000万リンギ |
| 教育省は、過去に国から奨学金を借りて、返済期間10年を過ぎても返済を完了していない約5万人の氏名と負債額をウェブで公表した。未返済総額は控えめに見積もって5,000万リンギ(約15.3億円)にのぼる。教育省は毎日データを更新するほか、該当者に督促状(1回目はお知らせ、2回目は借金額の明示、3回目は書留で)を送り、それでも返済がない場合は名簿を司法長官に委ねることを考えている。新聞社の取材に応じたある匿名の元奨学生は、1センも返済していないことを認め、ウェブで名前を公表されたことを知って、返済を考えるきっかけになったと言った。
(New Straits Times / Prime News) 氏名の公表は今の日本だったら問題になるところですが、マレーシアはまだ個人情報保護意識がそれほど進んでいないようです。 |
| ●2005年10月23日(日) 不法移民が公立病院の医療サービスを乱用 |
| 不法移民が偽造書類を使って公立病院で治療を受けたり出産したりした後、費用を払わないケースが跡を絶たない。彼らの未払いの金額は2002年に610万リンギ(約1.9億円)だったのが2004年には1,136万リンギ(約3.5億円)になった。この金額の35%は出産によるもの。地域別ではサバ州、スランゴール州、連邦直轄地(クアラルンプールなど)、ジョホール州の順に多い。
(New Sunday Times / Prime News) 政府の助成金が出る公立病院は、安価な上に即時支払いを強制されないようで、いつも混んでいるそうです。クアラルンプールに住んでいる日本人はたいてい私立病院を利用しているようです。 |
| ●2005年10月22日(土) 博物館がエンドンさんにちなんだ名前に? |
| 来年クアラルンプールに開館予定の織物博物館が、20日に亡くなった首相夫人エンドンさんにちなんで命名されるかも知れない。エンドンさんはマレーシアの織物や伝統ファッション(クバヤ、バティックなど)を愛好し、推進していた。また、マレーシアのファッションデザイナー、ビル・キース氏はこの12月に予定されていた国際バティック会議の計画についてつい最近までエンドンさんと打ち合わせをしていたが、現在は予定通り開催できるかどうか不明だと言う。「この国際会議はエンドンさんのひとつの夢でした」とキース氏。
(New Straits Times / Prime News) ビル・キース氏はF1がマレーシアで行われるようになって以来ずっと、グリッドガールの衣装を担当している人です。 |
| ●2005年10月21日(金) エンドンさん、さようなら |
| アブドラ首相夫人、エンドンさんが20日午前7時55分、スリ・ペルダナ(首相官邸)で亡くなった。64歳。4年前に乳がんが発見されてから米国ロサンジェルスに治療に通っていた。今回も化学療法を受けるため4か月米国に滞在した後、18日前に帰国、いったんプトラジャヤ病院のICUに入ったが18日(火)にスリ・ペルダナに戻ったところだった。官邸には午前10時頃から大勢弔問に駆けつけた。午後5時30分、プトラジャヤ・ムスリム墓地に埋葬された。
(New Straits Times / front page - Prime News) つい3週間ほど前にロスから帰国した時は「ラマダンを家族とともに過ごすため」と報道されていました。亡くなった日は西暦では2005年10月20日、イスラム暦(ヒジュラ暦)では1426年ラマダン月16日です。故人のご冥福をお祈りいたします。 |
| ●2005年10月20日(木) 輸入車がほんの少し安くなる? |
| 政府が発表した自動車産業政策の骨子。地域の生産・組み立て・販売のハブになることが目的。 輸入税は ・ASEAN域内からのCBU(完成車)は 20% → 15%へ。 ・ASEAN域外からのCBUは 50% → 30%へ。 ・ASEAN域内からのCKD(部品で輸入、国内で組み立て)は0%、域外からは10% 物品税は ・乗用車は 90〜250% → 80〜200%へ。 ・4WDは 60〜170% → 55〜160%へ。 ・オートバイは 20〜60% → 20〜50%へ。 ・多目的車(バンなど)は 40〜170% → 55〜160%へ。 バンを除いて、輸入車が少し安くなるようですね。国産車メーカーについては「保護」でなく「支援」という方向に変わるようです。 |
| ●2005年10月19日(水) 汚職腐敗度指数(CPI)、今年は? |
| トランスペアレンシー・インターナショナル(国際的な反汚職・腐敗のNGO) が2005年の国別汚職腐敗度指数(CPI)を発表。マレーシアは指数
5.1(10点満点で、指数が大きいほど清廉度が高い)で、前年より 0.1アップ。158か国中
39位。指数の世界平均は 4.16、アジア太平洋地域平均は 4.38。トランスペアレンシーのマレーシア代表パラム氏は「2003年10月のアブドラ首相の就任以来政府は汚職撲滅をメインに据えているが、指数算出方法には、このこと(国がどんな対策をとっているか)は考慮されていない」と言った。
(New Straits Times / Prime News) 2003年は指数 5.2、133か国中 37位、2004年は指数 5.0、146か国中 39位。昨年より母体数は増えた中で順位は保っていますが、指数は2年前より下がっています。今年の1位はアイスランドの 9.7、日本の指数は 7.3 です。 |
| ●2005年10月18日(火) マ前首相「それが皆の望みなら、プロトンは閉鎖だ」 |
| 昨日の記事の国民の声に対し、プロトン顧問のマハティール前首相は「自動車に関する様々な問題を解決する方法が、マレーシアが自動車産業から撤退することだと思う人がいるのなら、プロトンは閉鎖するだけだ」とコメントした。新聞社に寄せられた国民の声は、15日にバックベンチャーズ・クラブ会長のシャフリル氏が「プロトンの品質はまだ標準に達していない」などと発言したことに対する反響で、シャフリル氏を支持する声が多かった。
(New Straits Times / Nation) マハさん、ヤケクソになってませんか。もうすぐアブドラ首相が政府の自動車産業ポリシーを発表することになっています。 |
| ●2005年10月17日(月) プロトンよ、たくましくなれ |
| 国民車メーカー、プロトンについて、新聞社に携帯メッセージで寄せられている国民の声の抜粋。 ・20年間成長していないし競争力もない。閉鎖すべき。 ・価格は手ごろだが品質は標準以下。トヨタやホンダに総合的品質管理を学べ。 ・(外国車を)購入しやすい価格にするために、外国車の契約生産メーカーになるべき。 ・政府は国産車保護政策をやめるべきだ。国民には負担になるし、車の価格をつり上げるだけだ。 ・皆が言うほど悪くない。プロトンがなかったらマレーシアに自動車産業はなかった。 ・プロトンの創業はすばらしく、地元の部品メーカーもよく発展している。 (New Straits Times / Prime News) 手厳しい意見の方が多いようですが、国民の愛の鞭か。 |
| ●2005年10月16日(日) タイのスラキアット副首相、各国の支持を集める |
| タイのタクシン首相は15日、次期国連事務総長に立候補を表明しているスラキアット副首相について114か国の支持を取り付け、国連加盟国総数の3分の2の支持を得るにはあと14か国の支持が必要であるだけだと言った。タクシン首相とスラキアット副首相は現在ヨーロッパの国々の首都を訪問中。過去に国連事務総長を務めたアジア人は1961−1971年のウ・タント氏(ミャンマー)のみ。
(New Sunday Times / World) 現在のコフィ・アナン事務総長(7代目)の任期が切れるのは2006年末です。 |
| ●2005年10月15日(土) セパン裁判所、2週間ぶりに電気復活 |
| セパン治安判事裁判所では2週間前に配電盤が焼け、電気(明かり、エアコンなど)が使えずに審問が滞っていたが、公共事業局が14日に配電盤を取り換えてやっと電気が復活した。公共事業局の州長官は「(取り換えるための)正規の配電盤を探すのに1週間かかった。復旧はしたが、雷雨などのため、今後故障しないとは保証出来ない」と言った。
(New Straits Times / Nation) とてもマレーシアらしい……。 |
| ●2005年10月14日(金) A380 が11月中旬にクアラルンプール国際空港へ |
| ヨーロッパの航空機メーカー、エアバス社のスーパージャンボA380 が、空港適合性検証テストのため11月半ばまでにクアラルンプール国際空港にやってくる。テストは10月末にドイツのフランクフルトで開始、KLの他にはシンガポール、シドニー、メルボルン、ブリスベーンを回り、11月後半にはドバイの航空ショーで展示される。A380
と A380F は、これまでに世界の航空会社から159機を受注。運航は2006年末にシンガポール航空が、2007年第二四半期にカンタス航空が予定している。マレーシア航空は6機を発注した。
(New Straits Times - Business Times / News) A380 がヨーロッパの外に出るのはこれが初めてだそうです。 |
| ●2005年10月13日(木) 輸入映画に課税か? |
| 11日、ライス・ヤティム文化芸術遺産相が、国内の映画産業を保護するため輸入映画に課税するという提案を発表。これに対し、輸入映画業界筋(マレーシア映画撮影協会)は、「映画1本につき15,000リンギ超を国立映画開発機関に、検閲料として17,000〜30,000リンギを映画検閲委員会に、娯楽税としてチケット売上合計の25%、などを既に支払っている。これらを国内映画産業育成に充当すべきで、新たな課税は海賊版産業を助長するだけだ」として、ライス大臣と話し合いたい考え。一方、国内業界側(マレーシア映画制作者協会)は課税の提案を、韓国、台湾、欧州諸国の多くで採用されているとして歓迎している。 (New Straits Times / Nation) クアラルンプールでは全席指定、完全入れ替え制のけっこう大きな映画館が数件あり、チケットは10リンギ(約300円)前後。冷房の効きすぎで凍えそうなほど寒いのが難点です。 |
| ●2005年10月12日(水) ムスリムの女性医師第一号、94歳で逝去 |
| マレーシアで初のムスリムの女性医師、ラティファ・ゴウズさんが11日タイピン病院で亡くなった。94歳だった。1911年生まれ、タイピンでの初期教育の後シンガポールで教育を受け、1937年医学を学ぶため香港大学に。戦時中の1942年1月に学位を取得。終戦まで香港の病院で英国人医師らとともに働く。戦後イギリスでさらに医学を学び1949年マラヤに帰還、クアラルンプール総合病院に3年勤める。その後再び渡英して大学院で学び、1956年からペナンの公立病院に勤める。1960年代からタイピンで一般医として働いていた。独身。旧タイピン・モスクのムスリム墓地に埋葬された。
(New Straits Times / Nation) 日本の女性医師第一号は明治時代の荻野吟子さん。マレーシアのムスリムの社会では随分最近のことなんですね。 |
| ●2005年10月11日(火) パキスタンのマレーシア人達 |
| パキスタン在住のマレーシア人は約500人。在パキスタン、マレーシア大使カウンセラーのアブドゥル・ガファル・イスカンダル氏によると、学生の大多数は地震の影響のなかったカラチ在住で、他もほとんどが震源地からは遠い所に住んでいるとのこと。イスラマバード在住のペトロナス(マレーシアの石油会社)の技術者、ワン・ズル・アトフィ・ユスマルさんは、地震が起こった時は空港にいてカラチに向かおうとしていた。空港では幾分揺れた程度だったが、アパートに戻ってみると連続した3棟のうち2棟が全壊していた。今は友人宅に身を寄せているが、余震も多く、万が一に備えてドアのそばで寝るようにしている。
(New Straits Times / Prime News) 今年起こった大きな自然災害のごく一部を俯瞰する表が出ています。死者数を拾ってみると、ニアス島沖地震が1,300人、キューバとフロリダのハリケーン「デニス」が71人、インドの洪水が1,000人、アメリカ南部のハリケーン「カトリーナ」が1,242〜5,000人、グアテマラ、エルサルバドル、メキシコ南部のハリケーン「スタン」が804人。 |
| ●2005年10月10日(月) ナシ・カンダル(マレーシアの代表的な料理)が中東へ |
| マラッカでレストランのチェーン店を経営する企業と、マラッカ州開発機関(PKNM)が、合弁事業で来年サウジアラビアにナシ・カンダルの店を出す。まずはメディナに出店し、ジェッダやメッカにも進出する予定で、地元の人々だけでなく、巡礼に行くマレーシア人もターゲットにしている。出資金50万リンギ(約1,500万円)の内訳は、企業が30万リンギ、PKNM
が20万リンギ。 (New Straits Times / Nation) ナシ・カンダルは、ナシ・チャンプル(ひとつのお皿にごはんと数種のおかずをのせた「ぶっかけごはん」)を品よく盛り付けたもの、という見方と、ぶっかけごはんではあるがインド系のカレーが中心のもの、という見方があるようです。この記事で言ってるのは前者ですね。 |
| ●2005年10月9日(日) オラン・アスリ(先住民)の苦悩 |
| ラビス近郊の村に住むオラン・アスリ38世帯、約200人が、近代的な生活になじめず、貧困に苦しんでいる。族長のダゴ・タンダさんによると、村に住んでいるのはジャクン族とトゥムアン族で、1950年代に政府によってジャングルから現在の場所に移住させられた。昔は生活に必要なものはジャングルと川で全て賄えたが、今は自分達の土地を失い、収入源は旬の時期に果物を採取する仕事を仲介人から請け負うことだけで、これでは生活に十分ではない。38世帯のほとんどが電気も水道もなく、遠距離を歩いて川に水を汲みに行っている。ジャングルに帰って昔ながらの生活を取り戻そうと試みる者もいるが、森林破壊や川の汚染でそれも容易ではない。子供達38人が公立学校に通っているが、「外の世界」になじめずドロップアウトする者が多い。
(New Sunday Times / Nation) 族長のダゴさんが家の裏庭で栽培しているジャングルの植物(豆かなにか?)の写真が出ています。わずかな収入になるようです。 |
| ●2005年10月8日(土) スマトラ・オランウータンの密輸が発覚 |
| 「野生生物と国立公園局」が半島部マレーシアの7つの動物園と、民間の公園で飼育されているオランウータンのDNA鑑定を実施した結果、7匹が野生生物保護法に違反して密輸されたスマトラ亜種であることがわかった。他にも5匹のスマトラ亜種がいたが、これは1975年に法律が制定される前に合法的に連れて来られたものだった。密輸された7匹は現在マラッカ動物園が預かっており、インドネシアに返される。また、46匹はボルネオ亜種だったが、この全部が法的手続きを経ているかどうかは不明で、今後調査が行われる予定。
(New Straits Times / Prime News) 1975年以前に連れてこられたスマトラ亜種の5匹は少なくとも現在30歳以上。多摩動物公園の資料によると、オランウータンの寿命は野生で35〜50歳(飼育下で59歳の記録がある)だそうです。 |
| ●2005年10月7日(金) 軽犯罪の刑に「地域奉仕」を |
| シャリザ女性・家族・社会開発相がカジャン女子刑務所を公式訪問した。収容者の多くがメイド紹介エージェンシーを名乗る悪徳人身売買業者の犠牲者であり、重犯罪者はごくわずかである事実を見て、軽犯罪の刑として、服役のかわりに「地域奉仕」を導入することを首相(国内治安相を兼務)に提案すると言った。現在カジャン女子刑務所の収容者は1,227人、うち、550人が未決囚、677人が服役中。その677人のうち6か月以上の刑は340人、終身刑は1人。シャリザ大臣はまた、出所した人が社会復帰するための訓練施設を設立する考えもあることを示した。
(New Straits Times / Nation) まじめに働こうとして入国した外国人女性が、一部のエージェントに騙されて不法就労となる例があとを絶たないようです。 |
| ●2005年10月6日(木) バリ島でマレーシア人がお手伝い |
| バリ島で医学を学んでいるマレーシア人のグループが、土曜日の爆発事件の後、病院などでボランティア活動をしている。そのうちのひとり、ウダヤナ医科大学4年生のキース・トンプソンさん(23歳、クアラルンプール出身)は2002年の爆発事件も経験し、2回とも法医学研究所に運ばれてくる遺体の身元確認などの作業を手伝っている。インドネシア政府はさらなる攻撃の可能性に注意を呼びかけているが、大学の授業は平常通り行われている。
(The Star / Nation) 犠牲者のほとんどが観光客でした。学生達は観光客が集まる場所には普段からあまり行かないそうです。 |
| ●2005年10月5日(水) 空き缶のタブで義足を作る |
| タイの義足財団では、空き缶のタブなどの材料を使って丈夫な義足を13年間作り続けている(タブ1キログラムで義足3足のジョイント部分が出来る)。これまでに作った義足はタイ国内向けに16,000本、マレーシア向けに400本。財団は主に寄付(缶のタブなどの材料及び現金など)に依存しており、マレーシアでは「女子ガイド連盟」がタブの収集に協力、サバ支部ではこれまでに260キログラムを提供している。義足は全てカスタムメイドで、制作費用はひざから下で150リンギ(約4500円、タイの公立病院で作ると600リンギ≒18,000円)、脚全体で250リンギ(7500円)だが、無償で提供されている。
(New Straits Times / Nation) 38年前にチェンマイで、ドクターが、義足が必要なのに貧しくて入手できない人のために作ったのが始まりで、結果的にタイ王室の援助で財団が出来たそうです。 |
| ●2005年10月4日(火) ケタミン乱用が若者に広がっている |
| ケタミン(麻酔薬だが幻覚剤の効果がある)の使用がクラブ愛好家を中心に、30才未満の人々にも広がり始めている。2000年5月のBBCのレポートによると、ケタミンの使用は記憶障害や軽い精神分裂症を引き起こすことがあり、危険。中国、香港、台湾、日本でさかんに購入されており、先ごろスーパーモデルのケイト・モスがこれを使っていると報じられたことでイギリスにも衝撃を与えた。連邦警察麻薬局の局長は「以前は、マレーシアはケタミンが中国に密輸される際の通過点だったが、今では国内で消費されており、警戒すべき事態だ」と言った。 (New
Straits Times / Prime News) 本日4日の日没をもって今年のラマダンが始まりました。新月は昨日の夜のはずだったのですが、観測で月が確認できず、ラマダン入りが1日延びたそうです。 |
| ●2005年10月3日(月) 潜水艦訓練生第二陣、出発 |
| ロイヤル・マレーシア海軍の潜水艦訓練兵の第二陣(全部で156人の中の一部)が、訓練のためフランスに出発する。訓練生達はブレスト(パリから500キロ)のDCN海軍基地にあるマレーシア潜水艦学校で4年間の訓練を受ける。現在、潜水艦2艇をフランスとスペインの造船会社が共同で建設中(38%完成)で、これらは2009年にサバ州のテルッ・スパンガーを基地にマレーシア水域で活動開始予定。ブラックシャーク魚雷とSM-99誘導ミサイルが搭載される。
(New Straits Times / Nation) 魚雷とかミサイルとか物騒な響きですが、目的は何なのだろう? |
| ●2005年10月2日(日) 2010年までにあと2,500人の医師を |
| サバ州の新しいメディカルセンター開所式で、ナジブ副首相は「政府は、世界保健機関(WHO)が示す理想的な『人口対医師』の割合『600人対1人』を2018年までに達成することを優先事項としている。まずは2010年までに医師を2,500人増やすために、全ての地方国立大学に医学部を導入することにした。マレーシア・サバ大学では昨年医学部を新設し、現在40人が学んでおり、将来拡大する予定」と言った。昨年末でマレーシアの医師は21,135人。うち公立病院が49%、私立病院が51%。
(New Sunday Times / Prime News) 人口が約2600万人だから、「人口対医師」の現状は「1200人対1人」ということになります。2018年までに(人口もまだ増えるでしょうから)単純に全体で今の2倍以上の医師が必要だということですね。 |
| ●2005年10月1日(土) 美術品数百点が行方不明 |
| 2004年の会計監査報告で、ナショナル・アート・ギャラリー所蔵の美術品のうち数百点が行方不明であることが明らかになった。書類・点検・廃棄処分のシステムの不備が原因。2002年11月までに絵画206点が行方不明になり、その後79点は所在が確認されたが、残る127点は依然不明。確認された79点の内訳は、政府機関への貸し出しが14点、ギャラリー内にあったものが28点、輸送途中での破損が1点、シロアリで損傷が2点、展示中に紛失が2点、処分が27点、保険リストからの漏れが2点、のこる3点は1作品として分類し直したもの。ギャラリーは1958年に、美術品の収集、保護、保存、展示、推進、意識の啓発、美術への理解の促進を目的に設立された。
(New Straits Times / Prime News) ……。 |
今日のマレーシア 2005年10月