2003年10月28日(火) 今日のマレーシア 番外編


10月27日(月) 財務省でのマハティール首相(兼財務相)の記者会見
(「 」内が首相の言葉)

(今月末で引退し、アブドラ・バダウィ氏が首相を引き継ぐことについて)

「マレーシアは多くの困難を切り抜けてきた。過去にあらゆるプレッシャーを受け、経済的に抹殺されそうになったり、金を奪われたり、貧困の危機にさらされたりしたが、我々はそれらに対処してきたし、今後も対処出来る」

「私の後継者は同じように出来ると信じている」

  【質問】(外国の通信社の記者から)
 あなたが発展させた経済が引き継がれるわけですが、あなたのユダヤ人に関する先ごろの発言が、それに影を落とすこと、また、マレーシアは反ユダヤの国だとみなされるかもしれないことについて、憂慮されていますか?

「そのことだが。我々は反ムスリムの人々を相手にしている。彼らは反ムスリムであってもいいわけだが、我々がユダヤ人についてひと言でも口を開けば必ず「反ユダヤだ」と非難される」

「ムスリムの間には反ユダヤという概念はない。事実、ヨーロッパ人がユダヤ人を大虐殺した時、ユダヤ人はムスリムの国に逃げ込んだ。我々にはユダヤ人との争いはない」(*ユダヤ人全般の話)

「ムスリムが抑圧者に対して怒りを表現するのは自由だ」

「ムスリムの土地が奪われてユダヤ人に渡り、イスラエルが建国されたら、ムスリムの間に怒りが起こるのは当然だ。我々は怒っていると言うことも許されないのか? ユダヤ人に対して怒っていると言うことも許されないのか? ユダヤ人とはいかなる方法でも非難され得ないような人々なのか?」(*ムスリムの土地を奪った「一部の」ユダヤ人のこと)

「私がこんなことを言うのは、私が反ユダヤだからなのではない。アラブ人もユダヤ系の人々だし、私は多くのユダヤ人を知っている。私は彼らに反対しているのではなく、ムスリムを殺すユダヤ人と、ムスリムを殺す人々を支援するユダヤ人に反対しているのだ。こんなことも言えないのか? つまりこういうことだ。もし私が、マレー人を騙す華人ビジネスマンがいると言ったら、それは全ての華人を非難していることになるのか?」

「私には多くのヨーロッパ人の友人がいるが、彼らが間違ったことをしたら、それは間違っていると私は言う。皆自分はユダヤ人の影響下にはないと言うが、ひとたび私がユダヤ人を批判したら、EU全体が私を非難する。しかし誰かがムスリムを非難し、預言者ムハンマドをテロリストだと言ったりした時、EUは何か言っただろうか?(何も言わなかった) これこそ、ユダヤ人の支配下に置かれているヨーロッパ人がいる、ということの証拠だ」

 【質問】
 あなたに向けられている非難について、他の国のムスリムのリーダー達の反応は?

「彼らや、彼らの国に同様の非難が向けられるのを恐れて、皆比較的静かだ。彼らは金はもっと持っているかもしれないが、ヨーロッパに随分依存している。だから声を大きくしようとはしない。しかし、非公式には彼らは我々を支持している」

引退後は、政府のいかなる役にもつかない旨を繰り返した。

(以上)  10月28日 New Straits Times / front page 〜 page2 抜粋

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