○ 紙ナプキン
ファーストフードのお店でよくもらう「紙ナプキン」。
1枚もらったけど、もうちょっと欲しいかな、という時に
"Can I have some more paper napkins?"
と言ってみたがわかってもらえなかった。
よくよく観察してみると、マレーシアンたちはあの紙のことを "tissue(てぃっしゅ)" と言っている。
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― 個人的な感覚では ―
ティッシュと紙ナプキンの決定的な違いは「材質」。
ティッシュは、材質が薄くてやわらかくてぺらぺらして頼りない感じ。
紙ナプキンは、薄い紙を2〜3枚重ねて、ふちをエンボス加工して止めてあるものが多いので、ティッシュより厚くて少し硬めでしっかりしている。
よってファーストフードのお店でもらうあれを「ティッシュ」と言われると違和感あるんだがな〜。
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これをイギリス人がどう感じているかというと、ちょっとそこには複雑な背景が……。
イギリス人のV さんに、「紙ナプキン」(厚めで硬めでしっかりしたもの)を1枚ぺらっと見せて、
「これ、何て言う?」と聞いたらば、なんと彼も
「ティッシュ」と即答。
一応つっこんでみる。
「これねぇ、さっきファーストフードショップでもらったんだけど」
「あー、*食事に使うんなら* a napkin か、または a serviette だよ。なんで?」
そこでポン! とよみがえった、ずーーーーっと昔の記憶。
「ね、ひょっとして、これで*ハナをかむ*としたら『ティッシュ』っていうの?」
「そうだよ」
……要するに、彼らは「材質」ではなく、「用途」で区別しているのだ。
今ではどうだか知らないが、初めてイギリスに行った21年前、ティッシュをスーパーで探したところ、箱入りのティッシュは日本仕様とほぼ同等のものが見つかったが、ポケットティッシュの方は、材質が厚くてふちをエンボス加工してある「紙ナプキン」を数枚まとめてポケットサイズにしてあるものしかなかったのだった。
― こんなしっかりした紙でハナかむんかいな? ―
それしかないのでそういうことなんだな。(少なくともその当時はね)
もともと、「ハナをかむ」のは(布の)ハンカチーフ( a handkerchief )、というのが彼らの習慣。どんな紳士も、どんなに綺麗な女性も、皆、ポッケから、バッグから、おもむろに布のハンカチを取り出して
「ブイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!」
と、けたたましい音をたててハナをかみ、それをまたポッケやバッグに戻すのである。
さて、辞書。
○ A handkerchief is a small square piece of fabric which you use for blowing your nose.
(ハンカチーフとは、ハナをかむのに使う小さな四角い布)
○ A tissue is a piece of thin soft paper that you use to blow your nose.
(ティッシュとは、ハナをかむのに使う薄くて柔らかい紙)
○ A napkin is a square of cloth or paper that you use when you are eating to protect your clothes, or to wipe your mouth or hands.
(ナプキンとは、食事の時に、衣服を守ったり口や手を拭くために使う四角い布か紙)
* Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners
まとめ(イギリスでは)
ハナをかむのは、布ならハンカチーフ、紙ならティッシュ。
食事の時に使うのは布も紙もナプキン(イギリス英語では "a serviette" とも言う)。
(ちなみに、いくつかの辞書の記述を総合すると、ハナをかむ目的なら、「紙」でも a handkerchief ということもあるようです)
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マレーシアンが、食事に使う「紙ナプキン」を「ティッシュ」と言うのは、やっぱりマレーシアならではのことらしい。紙ナプキンを余分にもらいたい時はこう言いましょう。
"Can I have some more tissues, please?"
ちなみにティッシュに s をつけなくても、いっぱいもらえます。こういうところ、寛大。
2004.05.15
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