|
9月23日、日本の「秋分の日」。
この日が過ぎて、リビングの南向きの窓にちょっぴり西日が射すようになった。あ〜、太陽が南に来たんだなと実感する。これからどんどん太陽が南に回ってこの部屋ではもっともっと西日が強くなって行く。
こんなこと言ったら、どっかから
「ちょいとおね〜さん、太陽はいつも南にあるに決まってんでしょ〜」
とかとか言われそうですな。
実は私もそう思っていた。でも違うんです。
ここ、北緯3度では、太陽が北東から昇って頭のてっぺんでは北寄りで、北西に沈む時期がちゃ〜んとあるんです。
北緯3度で考えるとめんどうなので、3度の差を思い切って省いて赤道上だということにしてしまおう。
日本の「春分の日」と「秋分の日」には太陽は真東から昇って真西に沈む。この時の太陽の通り道は天の赤道。つまり、地球の赤道上で北を向いて立っている人にとっては自分の右から太陽が昇って、まさに頭の上を通り、左に沈んで行く。
「春分の日」を過ぎると太陽の道は北へ、北へと移動する。「北回帰線」(台湾のあたり)の真上まで来たらそれが日本の「夏至」。日本にとっては太陽が一番近くに来て昼間の長さが一番長い日となるが、赤道上の人にとっては太陽が北を通り、しかも「春分の日」よりも遠くを通るので昼間は少し短い。
太陽が「北回帰線」からまた赤道の真上に戻ってきたら「秋分の日」。このあと太陽は「南回帰線」(オーストラリアの真ん中より少し北)に向かい、南半球では夏、日本では冬、赤道上の人にとっては太陽が南にある時期となるのである。
― ごくごく当たり前のことじゃん ―
そう、その通りなんですよ。でも半年前までこんなこともわかっていなかった私である。
3月の後半ごろ、なんとなく朝、陽が射してくるのが早いぞ、沈むのも午後7時半近くてちょっと遅いみたい……、とは感じていた。しかし、長年日本で暮らして「春分の日」よりも「夏至」の方が日が長いのだ、という観念がしっかりしみついてしまったこの頭は、事実を(事実なのに)受け入れることをかたくなに拒んでいた。「春分の日」の方が「夏至」より日が長いなんて。
昔、理科の教科書で見たような天球図を描いてああでもない、こうでもないと考えてやっとかたい頭がほぐれた。ちょっとショックだった。
********************
赤道上で1年で一番日が長いのは、「春分の日」と「秋分の日」。
「春分の日」から「夏至」を経て「秋分の日」までの間、太陽は北にある。
********************
今の部屋に引っ越してきたのが去年の12月末。「冬至」の時期で、太陽は南回帰線の真上にいる頃だった。リビングの南向きの窓は、夕方、南西に沈んで行く太陽の光を直接受け、越してきたその日からいきなり西日が強かった。これからあの時期にまた向かって行く。次の春分の日の頃まで、おひさまは南にいる。
|