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| 2001.06.30 |
| 国語はマレー語で、中学校の教育は全てマレー語で(*)行われる。 よって、マレー人、華人、インド人とも皆マレー語を使える。加えて華人、インド人はそれぞれの民族の言語も使う。 ( * あとで脚注をご覧ください ) ここから先数行は、私自身の過去の誤認識を改めた経緯を勝手に語るので、はじめっから正しい認識を持っておられた皆さんは、「ば〜か」と軽く読み飛ばしてください。 |
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| 「中国語」に関する私の認識は間違っていた。 誤「『中国語』という言語がある」 ↓ 正「『中国語』という言語は存在しない」 いわゆる「中国語話者」に「なに語を話しますか?」と聞くと、「中国語」って答えはまず返ってこない。 「マンダリン」(北京) 「カントニーズ」(広東) 「ホッキン」(福建) 「ハッカ」(客家) 「うんぬん」 「かんぬん」 「……」 これらって、「中国語」の「方言」のようなもん……じゃ、なかったの? これがそもそもの誤認識。彼らにとっては「全く違う言語」なのだね。一応マンダリンが「標準中国語」といわれるが、日本人にとっての「標準日本語」とは性質が異なるみたいだ。津軽弁や鹿児島弁を日常語とする人々は、まず例外なく「標準日本語」を理解できるが、広東語や福建語話者が、必ずしもマンダリンを知っているとは限らない。逆もまた然り。 意識、改革。 |
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| マレーシアの華人は、マレー語と、マンダリンやカントニーズなど、中にはこれら4〜5言語に通じている人々がいる。 マレーシアのインド人は、マレー語と、タミル語など。彼らの先祖の故国インドには地方によって数百とも言われる言語があるそうで、そのうちのいくつかに通じている人々もいるのだろう。 こないだからこっちでプリペイドの携帯電話を持っている。プリペイド分の残額確認のためのフリーダイヤルがあり、最初そこにアクセスした時にボタンをミスタッチしてしまったばかりに、流れてくる案内がなにやら不思議な言語になってしまった。てっきりそれがマレー語だと思いこんだ私は、インド人のブリーマちゃんに頼んでみた。 「何て言ってるのか聞いて〜」 しばらく聞いていた彼女、 「……これ、タミル語だよ」 たまたまだったが、頼んだ相手がマレー人でも華人でもなくてよかった。彼女にカスタマーサービスのフリーダイヤル番号を聞き取ってもらったので、そこに電話して、英語の案内に変えてもらうことができた。 1957年まで、マレーシアはイギリス統治下にあったので、当時若者だった人々(=現在は60歳以上)の世代には英語が浸透している。この現象は、先日NHK国際放送のドキュメンタリーで見た事実とオーバーラップする。戦前日本の統治下にあった台湾では、現在70歳以上の人々が日本語を難なく操るが、本来の彼らの母国語には不自由である。ある74歳の男性が 「自分が何不自由なく使える日本語で、今、日本の悪口を言える、というパラドクスを、私たちは面白がるでもなく、悲嘆するでもなく、事実として受け止めるだけです」 と語っていたのが印象的だった。 しかしここマレーシアでは、かつての宗主国イギリスに対して負の印象はあまり見受けられない。学生の留学先としても、経済的に許されるならば、米豪以上に人気があるようだ。 イギリスからの独立後、マレー語での教育になり、英語は小学校の何年生だか以上で外国語として学ぶにすぎないので、中高年〜若い世代の人々の英語力はまちまちである。 この点に関しては日本も全く同じ。しかし、違うのは、色んな民族がうじゃうじゃいる、という大前提。「国語以外の、大多数の人々と通じ合える言語」をここでは便宜上「実用語」と呼ぶことにするが、この国のそれが「英語」というわけで、普段から家庭の中でも英語で生活している華人やインド人が多い。英語が飛び交うことには誰しも全く違和感がなく、たとえ拙くても、伝えよう、聞いてあげようとする姿勢がとても寛大だ。もちろん、英語を全然解さない人もいる。たまたまそういう人に声をかけてしまうと、近所にいる英語のわかる人を連れてきてくれたりする。 どこの国でもそうだが、英語を母国語としない人々の英語の発音は多分に母国語の影響を受けているもので、こっちの人の英語はサッパリわからん。 あるマレー人と話をした時、 「ロッテリー、ロッテリー……」と聞こえるので 「は?『くじ=lottery』がどうかしたんですか?」と聞き返しても相手は、 ― ? ? ? ? ? ― と、 頭の上にはてなマークを百個くらい浮かべてそれ以上会話が続かず、話題が他に流れていった。あとでよく状況を考えてみるに、多分彼は「ドーター(daughter)」と言っていたのだった。 ― Do you have a [ ろってり〜] ? ― 「くじ」と「娘」ではえらい違いだ。 こういうのは、お互い努力して克服するしかないのだろう。相手だってこっちの発音はわかりにくいのだろうから。 ITの進展を睨んで、マハティール首相は英語の重要性を説き、国民の英語教育をさらに推進しようとしている。 これはよいことだ。 大きなお世話かな。 ( * 注) 2003年度からは、 小学校、中学校の理数科の授業を 漸次英語化していく方針が採用されています。 ☆マレーシア独特の英語については「マレーシアン・イングリッシュ」をご覧ください。 |
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