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06 東経と西経

クアラルンプール マレーシア
コラム 2003年10月




 マドリッドに住んでいる友達に久しぶりにメールを送りました。

 署名の前に「北緯3度、東経101度、クアラルンプール」と添えておいたら、これに興味を持ってくれた友達が調べてくれて、「マドリッドは北緯40度、西経4度。ちなみにバルセロナは東経2度です」と、返事に書いてきました。

 そうか、スペインという国は東経と西経が同時に存在するんですね。子午線制定当時の歴史がいかにヨーロッパ中心であったかと、いまさらながらしみじみ思います。大航海時代以降、ヨーロッパ諸国は常に征服者で歴史の中心的存在、アジア、アフリカ、中南米などは常に支配される側でありました。

 今自分が身を置いている場所は、その数多くの「支配されてきた側」の一地方。ここに住む人々は確かにアジアの人々なのに、建物、言葉、習慣などにオランダ、ポルトガル、イギリスなどの影響が色濃く残っていて、よかれあしかれ、この土地の多様性にさらに奥行きを加えています。

 東経125度のフィリピンまではヨーロッパによる征服の歴史に組み込まれましたが、そこからたったの10度東の日本が偶然にも(?)それを免れたことは、むしろ奇跡的だったのかもしれません。おかげで、民族も言語も文化も、よく言えば独自、悪く言えば画一的な今の日本があるわけですが。


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