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04 SARSの検疫

クアラルンプール マレーシア

コラム 2003年6月




 5月の半ばに10日間ほど、日本に一時帰国しました。日本の空港はさぞかしSARS対策に躍起になっているだろうなと覚悟して成田に降り立ったら、全くのノーチェックでするりと入国出来、なんだか肩透かしを食わされた感じでした。
― こんなのでいいのか? ニッポン!? ―

 数日後、関西旅行をした台湾人医師がSARSに感染していたことが判明し、関係機関の対応の遅れなどが指摘されました。

 マレーシアは、WHOが指定する感染国には今のところ該当していませんが、SARSによる死亡者は二人出ています。シンガポールの隣国でもあるので、危機意識はかなり高く、水際での食い止め策には3月ごろから力を入れています。

 日本からマレーシアに戻ってきた時には、入国審査の前にハイテク非接触検温装置が二台あり、皆検温のために並びました。問診票も、住所、氏名などのほかに、利用した航空機の座席まで細かく問われるもので、追跡に必要な事項をもれなく記入する様式でした。虚偽の申請をして罰せられた人もいるそうです。

 発展途上国マレーシアはここ20年ほど「ルック・イースト」政策を掲げて、日本をお手本にして頑張ってきていますが、こと今回の空港検疫に関しては、日本に「ルック・サウスウェスト!」と言いたい気分になりました。


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