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02 イラク戦争、マレーシアは

クアラルンプール マレーシア
コラム 2003年4月




 2月末に、クアラルンプールでNAM(非同盟運動)参加国会議が開かれました。この会議は東西冷戦時代に、どちらの陣営にも属さない中小国が集まって発足したものです。現在は114か国が参加しており、アジア・アフリカや、ラテンアメリカの国々の代表が軒並みクアラルンプールに顔を揃えました。

 会議で採択されたのは、「武力に訴えることなかれ、平和的解決を」という内容を織り込んだ「イラクに関する声明」と「クアラルンプール宣言」。しかしいくつかのイスラム諸国や南米のチリなどはこれに賛同せず、気持ちよく全会一致とはいかなかったようです。今回の議長国であるマレーシアもイスラム教国ですが、マハティール首相は堂々と平和を訴える演説をして会議を締めくくりました。

 しかし、約1か月後に開戦。3月初めから2か月の予定で海外静養に出ていたマハティール首相ですが、開戦と同時に帰国し、与党会議を主宰、その後の記者会見でイラク戦争反対論を繰り返しました。野党であるPAS(回教)党には、イラクに志願兵を派遣して聖戦を行う準備があったようでしたが、首相側は断固としてこれを阻止。「聖戦とは武器を持って戦いに行くことだけを意味するのではない。マレーシアは反戦、人道主義の立場を表明し、回教徒としてイラク国民の安寧を願う。人道的支援は惜しみなく行う」

 強い指導者、マハティールが20年以上統率してきたこの国では、今のところデモも起こらず、表面上は何事もないかのように平穏です。


☆と、思ったら、これを書いた日に市内でデモが起こってました……。けれど後にも先にもそれ1回きりでした。


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